関係詞


主節と従属節

通常、1つの文章は、1つの「主語+動詞」のペアによって構成されます(目的語などを含む場合もあります)。単純な文章であれば、主語と動詞をそれぞれ1つずつ含むだけで事足ります。これを「単文」と呼びます。

しかし、文章がより多くの情報を含む場合、その文章にしばしば複数の「主語+動詞」のペアが存在することがあります。この場合、これら「主語+動詞」ペアは、それぞれ「主節」と「従属節」とに分けられて、文章を構成することになります。

例えば、以下の文章は、主語と動詞をそれぞれ1つずつ含んで構成される単文です。

Voy a visitar a mi tío.
叔父を訪ねに行く予定です。

ところが、この文章に、叔父についての補足情報を加えたい場合があります。例えば、この叔父が「日本に住んでいる(vive en Japón)」という情報を付け加える場合などです。この場合、文章は以下のように主節と従属節で構成されます。

Voy a visitar a mi tío que vive en Japón.  
日本に住んでいる叔父を訪ねに行く予定です。

この文章では、主節は「voy a visitar a mi tío」で、従属節が「vive en Japón」ということになります。

そして、主節に含まれる語と、従属節とを結ぶ働きを持つのが、「関係詞」なのです。上記の例では、「que」が関係詞です。

別の言い方をすれば、「Voy a visitar a mi tío」と「Mi tío vive en Japón」の2つの文が関係詞「que」によって結合されているとも考えることができます。

関係詞の種類

関係詞には、以下のものがあります。

・関係代名詞
 「que, quien, el que, el cual, cuanto」
・関係形容詞
 「cuyo, que, cuanto」
・関係副詞
 「donde, adonde, que, cuando, como, cuanto」


また、関係詞には、「制限用法」と「非制限用法」とがあります。いずれも、英語にも存在し、同じような意味合いを持ちます。

・「制限用法」と「非制限用法」との違い

関係詞の考え方は、英語のそれと似ている部分が多いですが、異なる部分もあります。

・関係詞におけるスペイン語と英語との違い


この頁の参考資料
・山田善朗監修、「中級スペイン文法」、白水社、2013年6月20日


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